幼稚園にて講話

今日は午後に近隣の幼稚園で虫歯予防・歯磨きの仕方について園児とその保護者の皆さんにお話しさせていただきました。

なかなか大勢の前で話をする機会がなかったのでちょっと緊張しました。特にお子様むけに歯磨きの重要性や歯磨きの仕方を伝えるのは大人に伝えるよりも難しいでなあと実感いたしました。それでもなんとか歯の模型を使いながら正しい歯磨き仕方を伝えられたかなあと思っております。

そのあとお母さま向けに虫歯予防のポイント、フッ素塗布の重要性、歯の生え変わりのこと、などなどについてお話させていただきました。皆様すごく熱心に聞いてくださって、最後には質問までしていただき、大変充実した時間を過ごさせていただきました。

歯と口の健康週間

「歯と口の健康週間」の啓発事業として、6月1日に「平成29年度親子のよい歯のコンクール」,6月4日には「歯と口の健康週間事業」に参加してまいりました。親子の良い歯のコンクールは3歳児のお子さんとそのお母さまのお口の中を様々な項目に関して検診して、どの親子ペアがトータルしてきれいなお口の中をしているかを競うというものです。参加した14組の親子ペアはすでに市の三歳児検診で優良な検診結果を得たお子さんですのでどの子も基本的に虫歯もなくきれいな歯並びのお子さんたちばかりなので、甲乙つけがたく審査に苦慮しました。また4日の歯と口の衛生週間事業では三歳児のお子さんを中心にお越しいただいたお子さんたちの歯の検診と保護者様への相談対応、その後衛生士学校からの実習生によるフッ素塗布を行いました。総勢200名以上のお子様にお越しいただき大盛況でした。参加された保護者の皆様は自分のお子様のお口のことに対して非常に熱心に関心を持たれており、いろいろなご質問をいただきました。

「歯と口の衛生週間」は6月10日まで続きます。どうぞ皆様も是非定期検診にお越しくださいませ。

歯はいつ磨くのがよいのか?

よく1日に何回ブラッシングをしたらよいのか、いつ磨くのが効果的なのか、と聞かれることがあります。

誰にも共通して言えることは就寝前の歯磨きは不可欠だということです。寝る前にブラッシングして、すでに作られている

歯垢を除去し、また菌のエサになる糖分や食べかすなどは取り除いて、菌の増殖を最小限に抑えておくことは非常に有効です。

また同様に、起床時の歯磨きも重要です。寝ている間に作られた歯垢は細菌が悪さをする前にできるだけ早く取り除いておくよう

にしましょう。どうせすぐに朝ごはんを食べるのだからそのあとに歯磨きをすればいいのでは?と思われるかもしれませんが、

できれば起きたらすぐに歯磨きしましょう。

特に歯垢がつきやすい歯と歯の間、歯の根元の部分、かみ合わせの面など、ブラシが当たっているところよよく意識しながら、磨

き残しのないようにきちんとブラッシングをしましょう。

歯ぎしりについて

寝ているときに歯ぎしりをしていることを家族から指摘され、心配になってお越しになる方がよくいらっしゃいます。

歯ぎしりの強さの度合いにもよりますが、明らかに歯がすり減るほどの歯ぎしりがある方は要注意です。放置しておくと歯が割れてしまったり(破折)、かみ合わせが悪くなってしまい、場合によっては顎関節症になってしまうことがあります。

ただ、歯ぎしりは無意識下での行為ですので、止めることは難しいです。ですので対症療法にはなりますが、歯にかかる負担を減らす治療方法はあります。スプリントというスポーツ選手が口にはめるマウスピースに似た装置を歯にはめて寝ていただくことで

歯にかかる力を軽減させるものです。

もし家族に歯ぎしりを指摘されたことがある方、あるいは朝起きたときに顎のあたりが疲れた感じがする方は一度スプリント治療をお受けいただくことをお勧めします。

デンタルフロス

夜寝る前に歯磨きをすることはとても重要なことです。

それに加えて、デンタルフロスを歯と歯の間に通してあげるとさらに汚れが取れてきます。

歯ブラシだけではどうしても歯と歯の接触部位に毛先が届きません。そこに溜まったプラークがやがて歯をむしばんでいきます。

さらに歯ぐきや顎の骨までも悪くしていきます。

毎日フロスを通すのは面倒かもしれませんが、3日に1回でもいいと思います。結構悪い奴が糸に絡まって出てきますから。

でも意外とデンタルフロスって使い方が難しいものです。興味本位で買ってみたものの使い方が難しいとそのまま使わなくなるものって多いと思いますが、デンタルフロスもそのひとつかもしれません。

当院ではフロスの使い方、通し方もご説明させていただきますので、遠慮なくお申し付けください。