歯磨きの習慣のココに注意

オーバーブラッシングになりやすい!

オーバーブラッシングの患者さんは、歯肉が下がって、歯の根っこの露出が目立ち、そこが虫歯になりやすくなったり、知覚過敏を発症しやすくなります。歯磨剤に含まれる研磨剤が歯質を削ってしまい、知覚過敏を起こしやすくしているかもしれません。

できれば研磨剤無配合の歯磨剤へ切り替えてみたはどうでしょうか?

当院で販売している「ジェルコートF」は発泡剤、研磨剤を含まないハミガキジェルです。

研磨剤無配合なので、物理的な摩擦を軽減します。さらにジェルコートFは流動性と粘着性の高いジェルなので、様々なツールとも相性よくしようすることが出来ます。

殺菌成分とフッ素が配合されてますのでプラークコントロールの効果が高まることが期待できます。

予防効果をアップするために洗口液を用いる

あらゆるメーカーのすべての洗口液は「予防」を目的とします。

バイオフィルムを破壊することはありません。

洗口液はプロフェッショナルケア後の良好な状態をなるべく長く維持するための予防ツールであり、蓄積したバイオフィルムを殺菌するためのものではありません。

ですので、あくまでブラッシングをしっかりすることが大前提であります。そのうえで洗口液の有効成分が口腔内にとどまることで、プラーク付着抑制効果と歯肉炎予防効果が得られます。

ブラッシングの後や、就寝前に活用することで、より高い予防効果が期待できます。

アルコール含有に注意

高齢者の多くにドライマウスの症状が見受けられ、口腔粘膜が弱っているケースが少なくありません。また一般的な洗口液には、患者さんの口腔粘膜を刺激するアルコールが含まれている場合が多いので、使用には注意が必要です。

当院で販売している「コンクールF」は殺菌成分グルコン酸クロルヘキシジンが0.05%配合されております。歯面や粘膜に結合し、長時間の殺菌効果を発揮します。最大12時間まで唾液中の細菌増殖を抑制した報告があり、歯科医療の現場でも幅広く活用しております。

またアルコール濃度は約0.2%と一般的な洗口液のアルコール濃度と比べ、極めて低く、安心して使用できますので、非常におススメです。

以上、まとめますと

  • なによりブラッシングが一番大事
  • 歯磨剤は研磨剤無配合がおススメ
  • 洗口液を併用することでより高い予防効果あり
  • 洗口液はアルコール濃度の低いものを使用

です。ぜひ正しい口腔ケアを心掛けてみてくださいね。

新年早々、ブラッシングの大切さについて

新年あけましておめでとうございます。

本年も左海歯科クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、年末年始は美味しい料理をたくさん食べてしまいましたね。

私もたくさんいただきました。お正月は食事の仕方が変則的になったりだらだら食いをしてしまいがちですよね。

 

食事の仕方が変則的になると虫歯になるリスクが増えます。

 

一般的に虫歯の原因は砂糖だと思われがちですが、炭水化物が含まれる食品が虫歯の原因になっていることは案外知られていません。歯に付着した淡水化物によって細菌が酸を産み出し、脱灰が進んでしまうのです。

 

またお正月は飲食する回数が増えたのではないでしょうか?一回の食事量が少ないと、一日のうちの飲食回数が増えることに。だらだら食いをしてしまうと、唾液の緩衝能が低下してお口の中のpHが低い状態が続きます。それにより脱灰が進みやすくなります。

 

よくあるケースとして、就寝直前にデザートを食べてそのまま寝てしまうと、睡眠中は唾液の分泌量が減少するので酸が停滞し、pHが低い状態が長く続きます。

例えばデザートは夕食後すぐに食べるようにするなど、就寝直前の飲食を避けるようにしたほうがいいです。

 

また、スポーツドリンクのpHは3.0~5.0、炭酸水もpH5.5以下よ言われ、フレーバー付きのものは、更に低いpHを示します。また、ボトル1本を1回で飲み切るより、1本を10回に分けて飲む方が、むし歯になるリスクが格段にあがるので注意しましょう!

 

そしてなにはともあれブラッシングすることが何より大切なのですが、ここで改めてブラッシングの役割は虫歯や歯周病予防だけではありませんということを強く主張したいと思います。

 

例えば

  • 味覚が鈍くなることを防ぐ
  • 唾液腺に刺激を与え自浄作用を高める
  • ブラッシング動作によるリハビリテーション効果が期待できる
  • 食欲の亢進が期待できる

 

以上の4つを見ても虫歯や歯周病だけでなく、全身の健康にも寄与していることがわかりますよね。

 

ブラッシングって正直結構めんどくさいです。なのでよく・・・・・

「洗口液を使っているのでブラッシングは必要ない」

「胃瘻を行っているので口腔内に菌は繁殖しないからブラッシングは必要ない」

・・・などと言われることもありますが、洗口液ではプラークやバイオフィルムの物理的除去は困難です。また食べかすのない口腔環境でも菌は繁殖するので、ブラッシングはとても大切です。

 

以上、新年早々お説教くさくなってしまいましたが、年末年始は皆様暴飲暴食をされた方、多かったと思います。

 

今年一年、皆さまのお口の健康を守るために、1日3回のブラッシングを頑張りましょう!

というお話でした。