歯みがきの基本は1日3回、食後30分してから行うことです。
食べてすぐの口の中はプラークの作用で酸性になっていて、歯のエナメル質の内側からカルシウムやリン酸などが溶けだしやすい状態になっています。
ですから、食後すぐの歯みがきは歯ブラシがエナメル質を削り落とす恐れがあります。食後30分すれば唾液の作用で口腔内が中性に戻るので大丈夫です。
今日は午後に近隣の幼稚園で虫歯予防・歯磨きの仕方について園児とその保護者の皆さんにお話しさせていただきました。
なかなか大勢の前で話をする機会がなかったのでちょっと緊張しました。特にお子様むけに歯磨きの重要性や歯磨きの仕方を伝えるのは大人に伝えるよりも難しいでなあと実感いたしました。それでもなんとか歯の模型を使いながら正しい歯磨き仕方を伝えられたかなあと思っております。
そのあとお母さま向けに虫歯予防のポイント、フッ素塗布の重要性、歯の生え変わりのこと、などなどについてお話させていただきました。皆様すごく熱心に聞いてくださって、最後には質問までしていただき、大変充実した時間を過ごさせていただきました。
「歯と口の健康週間」の啓発事業として、6月1日に「平成29年度親子のよい歯のコンクール」,6月4日には「歯と口の健康週間事業」に参加してまいりました。親子の良い歯のコンクールは3歳児のお子さんとそのお母さまのお口の中を様々な項目に関して検診して、どの親子ペアがトータルしてきれいなお口の中をしているかを競うというものです。参加した14組の親子ペアはすでに市の三歳児検診で優良な検診結果を得たお子さんですのでどの子も基本的に虫歯もなくきれいな歯並びのお子さんたちばかりなので、甲乙つけがたく審査に苦慮しました。また4日の歯と口の衛生週間事業では三歳児のお子さんを中心にお越しいただいたお子さんたちの歯の検診と保護者様への相談対応、その後衛生士学校からの実習生によるフッ素塗布を行いました。総勢200名以上のお子様にお越しいただき大盛況でした。参加された保護者の皆様は自分のお子様のお口のことに対して非常に熱心に関心を持たれており、いろいろなご質問をいただきました。
「歯と口の衛生週間」は6月10日まで続きます。どうぞ皆様も是非定期検診にお越しくださいませ。
よく1日に何回ブラッシングをしたらよいのか、いつ磨くのが効果的なのか、と聞かれることがあります。
誰にも共通して言えることは就寝前の歯磨きは不可欠だということです。寝る前にブラッシングして、すでに作られている
歯垢を除去し、また菌のエサになる糖分や食べかすなどは取り除いて、菌の増殖を最小限に抑えておくことは非常に有効です。
また同様に、起床時の歯磨きも重要です。寝ている間に作られた歯垢は細菌が悪さをする前にできるだけ早く取り除いておくよう
にしましょう。どうせすぐに朝ごはんを食べるのだからそのあとに歯磨きをすればいいのでは?と思われるかもしれませんが、
できれば起きたらすぐに歯磨きしましょう。
特に歯垢がつきやすい歯と歯の間、歯の根元の部分、かみ合わせの面など、ブラシが当たっているところよよく意識しながら、磨
き残しのないようにきちんとブラッシングをしましょう。
緊張したときなど、よく口の中がカラカラに渇いたりすることがあります。こんなときは、水でも飲んで、口やのどを潤せば治まることがほとんどです。でも、水を飲んでも治まらず、ずっと口の中が乾燥した状態が続くのが「ドライマウス」です。
乾燥が進むと、ものが食べにくくなったり、話しにくくなったり、口の中がネバネバしたりすることもあります。また唾液の量が減るということは、口腔の自浄作用が低下し歯垢がたまりやすくなって、虫歯が増えたり、歯周病が悪化したりしやすくなります。と同時に咀嚼障害や嚥下(食べ物を飲み下すこと)障害を助長することになります。
これらの事態に陥らないようにするためにはふだんから唾液をしっかり分泌っせることが大切です。こまめな水分補給は大切で、特にタンパク質の摂取が不足している場合は気付かないうちに脱水状態になっていることも珍しくありません。
そして食べ物をよく噛む習慣をつけたりすることはもちろん、できるだけストレスをためないようにすること。ストレス状態が続くと口の中は乾きやすくなります。
こまめに水分補給! ストレスはため込まないように気を付けましょう!